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ファクタリング基礎

ファクタリングの必要書類は?11社の点数と中身を比較

ファクタリングの必要書類は?11社の点数と中身を比較

ファクタリングは「必要書類が少ない」ことを特徴に挙げる会社が多く、「2点のみ」「3点だけ」といったコピーをよく見かけます。ただ、実際に申し込んでみると案内されている点数と、そろえる手間の重さが一致しないことがあります。

点数が同じでも、口座の入出金明細が2か月分なのか6か月分なのか、1口座でよいのか保有する全口座なのかで、準備にかかる時間はまったく違います。この記事では11社の書類を、点数ではなく「そろえる手間」で並べ直します。

■ この記事の結論
  • ▸どの会社でも必ず出すのは請求書と口座の入出金明細の2種類です
  • ▸差がつくのは入出金明細の期間と口座の範囲。直近2か月から7か月まで分かれます
  • ▸本人確認書類は1点ですが、使える証明書の種類は会社によって2種類から6種類まで幅があります
  • ▸契約時の印鑑証明書の有効期限は1週間以内から3か月以内まで。取得のタイミングで差が出ます
ファクタリングの必要書類の全体像(2026年9月23日時点)
どの会社でも出す書類①請求書など売掛金が確認できる書類 ②口座の入出金明細
ほぼ必ず出す書類代表者・事業主の本人確認書類(1点)
入出金明細の期間直近1か月(GMO BtoB早払い)〜7か月(トップ・マネジメントのオンライン)。最多は3か月で6社
全口座の明細を求める会社PAYTODAY(6か月分以上)/QuQuMo(3か月分)
決算書が必須の会社GMO BtoB早払い(利用審査時に2期分+試算表)
決算書・確定申告書が不要と明記レゾナス
本人確認書類の種類ペイトナーは2種類/ビートレーディング・レゾナスは4〜6種類
契約時の印鑑証明書の期限ピーエムジー1週間以内/ビートレーディング1か月以内/アクセルファクター3か月以内
契約時の追加書類が不要レゾナス(登記簿謄本・印鑑証明書とも不要と明記)
各社サイトの記載を転載。記載のない項目は表内で「記載なし」としています。

ファクタリングの必要書類は何点か

各社が掲げている点数は2点から4点に集中しています。「必要書類は たったの2点!」(日本中小企業金融サポート機構)、「必要書類は2点のみ」(ビートレーディング)、「原則として以下の書類3点が必須書類」(トップ・マネジメント)、「提出書類/情報は計5点」(レゾナス)といった具合です。

ただしこの点数には、会員登録時の本人確認や契約時の書類が含まれていないことがあります。審査で見る書類と、申込者を確認する書類と、契約を結ぶための書類は別勘定で数えたほうが実態に近くなります。

ファクタリングの必要書類早わかり図解
ファクタリングの必要書類で押さえる3点。
要点点数は「審査の書類」「本人確認」「契約の書類」の3つに分けて数えます。

どの会社でも必ず出す2種類

11社を横断すると、例外なく求められるのは次の2つです。

全社共通の2種類
  • ✓請求書など、売掛金の金額と支払期日が確認できる書類(契約書・発注書・納品書を求める会社もあります)
  • ✓口座の入出金明細(通帳のコピー、ネットバンキングの画面やCSV)

この2つがそろわないと審査が始まりません。請求書は「取引先に提出済みで、金額と支払期日が確定しているもの」が条件になるのが一般的です。ペイトナーは請求書の条件として「『取引先名称』『請求日』『請求金額』『支払い期日』『振込先口座』が確認できること」を挙げています。

“売掛金に関する書類(請求書等)、口座の入出金明細(2か月分)の2点となります。債権の内容によっては追加の書類をお願いする場合もございますので予めご了承ください。
— ビートレーディング よくあるご質問16(2026年9月23日確認)

本人確認書類は何が使えるか

本人確認書類は「いずれか1点」で足りる会社がほとんどですが、使える証明書の範囲は会社によって2種類から6種類まで開きがあります。

会社使える本人確認書類
ペイトナー運転免許証/マイナンバーカード
QuQuMo運転免許証またはパスポートなど
ベストファクター免許証・パスポートなど
PAYTODAY免許証、パスポートなど顔写真付きのもの
レゾナス運転免許証/マイナンバーカード(表面のみ)/在留カード/パスポート
ビートレーディング運転免許証/マイナンバーカード/在留カード/運転経歴証明書/特別永住者証明書/パスポート
アクセルファクター顔写真付きなら1点、顔写真がない場合は保険証+公共料金の領収書等の2点
各社サイトの記載を転載(2026年9月23日確認)。ビートレーディングはパスポートの場合に補足書類が必要と注記しています。
!専門目線ポイント!

本人確認書類の範囲が狭い会社ほど、申し込む前に手元を確認しておく価値があります。ペイトナーは運転免許証とマイナンバーカードの2種類で、パスポートや保険証は案内に載っていません。免許を返納していてマイナンバーカードも未取得という方は、カードの受け取りに1か月前後かかるため、急ぎの資金調達では先に会社選びのほうを変えるのが早いです。逆にビートレーディングは6種類を列挙していて、在留カードや運転経歴証明書でも申し込めます。

主要ファクタリング比較

会社手数料最短入金対象必要書類
アクセルファクター2社間1.0%〜/3社間0.5%〜最短2時間法人・個人事業主3点公式
日本中小企業金融サポート機構1.5%〜最短3時間法人・個人事業主2点公式
QuQuMo(ククモ)1%〜(上限非公表)最速2時間法人・個人事業主2点公式
PAYTODAY1〜9.5%最短30分法人・個人事業主4点公式
labol(ラボル)一律10%最短30分フリーランス・個人事業主3点公式
ペイトナーファクタリング一律10%+振込手数料330円最短即日個人事業主・法人3点公式
各社公式サイトの公表値(2026年9月9日時点)。手数料の「〇%〜」は下限値で、実際の料率は審査結果によって決まります。

PR/表内の「公式」は提携リンクです。クリックしても利用条件は変わりません。掲載順と評価の決め方は掲載基準・評価方法で公開しています。

入出金明細は何か月分が必要か

ここが11社でいちばん差が出る項目です。直近1か月で足りる会社から、7か月分を求める会社まであります。

会社・サービス期間口座の範囲
GMO BtoB早払い通帳履歴1か月分等記載なし
ビートレーディング(通常)直近2か月売掛先からの入金がある口座
ビートレーディング(注文書)直近3か月記載なし
アクセルファクター3か月事業に利用している通帳
日本中小企業金融サポート機構/FACTOR⁺U直近3か月記載なし
QuQuMo直近3か月保有する全銀行口座
レゾナス直近3か月メイン口座+売掛先からの入金口座
ペイトナー直近3か月事業活動に利用している口座
PAYTODAY6か月分以上全ての法人名義口座(個人事業主は全ての事業用口座)
トップ・マネジメント(オンライン)直近7か月記載なし
各社サイトの記載を転載(2026年9月23日確認)。ベストファクター・ピーエムジーは「入出金の通帳」「口座入出金明細」という案内です。
入出金明細の必要期間と口座範囲を2社で比較した図
入出金明細の条件がいちばん離れている2社の比較。
!専門目線ポイント!

点数より効くのは「口座の本数 × 期間」です。ビートレーディングの「売掛先からの入金がある口座の2か月分」と、PAYTODAYの「全ての法人名義口座の6か月分以上」は、書類の数え方ではどちらも『入出金明細1種類』ですが、口座が3つあれば準備するページ数は9倍になります。「書類が少ない会社」を選ぶときは、点数ではなくこの掛け算で比べてください。

要点書類の重さは点数ではなく「口座の本数×期間」で決まります。

口座は1つでよいのか、全口座か

全口座を求めると明記しているのはPAYTODAYとQuQuMoの2社です。PAYTODAYは補足のFAQで、普段使っていない口座についても回答しています。

“はい。お申込みされる法人名義で保有している全ての口座の入出金明細をご提出ください。
— PAYTODAY よくある質問「普段使っていない法人口座のコピーも提出が必要ですか?」(2026年9月23日確認)

レゾナスは優先順位をつける書き方です。「基本的には『現在メインで使用している口座』と『売掛先からの入金がある口座』の明細が優先されますが、状況によってはその他の口座の提出をお願いする場合がございます」としています。ビートレーディングは別口座の明細を必須ではなく補足書類に位置づけています。

決算書・確定申告書は必要か

決算書の扱いは3つに分かれます。必須としているのはGMO BtoB早払いで、利用審査に「売主の決算書2期分と試算表」が必要と書かれています。法人専用のサービスである点とあわせて、申込の準備がいちばん重い会社です。

反対に、レゾナスは不要であることを明記しています。

“レゾナスでは、審査において「決算書」や「確定申告書」の提出を一切求めておりません。
— レゾナス よくあるご質問(2026年9月23日確認)

中間にあたるのが条件つきの会社です。アクセルファクターは「ご利用金額によっては決算書のご提出をお願いする場合もございます」、PAYTODAYはFAQで決算書一式に「*必須ではない」という注記をつけています。トップ・マネジメントは本体のFAQで「必要になるケースがございます」としつつ、オンライン申込のページでは「昨年度の決算書」を提出書類として並べています。申込ルートによって扱いが変わるので、どのページの案内に沿って申し込むのかを決めてから準備すると手戻りが出ません。

個人事業主が追加で出す書類

個人事業主の場合に追加書類を案内しているのは、QuQuMo・トップ・マネジメント・アクセルファクター・ピーエムジーです。

会社個人事業主の追加書類
QuQuMo開業届または青色・白色の確定申告書一式+健康保険証
トップ・マネジメント開業届、確定申告書
アクセルファクター所得税の確定申告書(財務諸表類を含む)
ピーエムジー確定申告書などの追加書類が必要となる場合あり
レゾナス追加なし(法人と同じ計5点)
PAYTODAY直近の確定申告書B一式(*必須ではない)
各社サイトの記載を転載(2026年9月23日確認)。

個人事業主の資金調達についてはファクタリングの個人事業主・即日と個人でも使えるかでも扱っています。

契約時に必要になる書類と有効期限

審査を通ったあと、契約の段階でもう一段の書類が発生する会社があります。ここで見落としやすいのが印鑑証明書や登記簿謄本の「発行からの日数」の条件です。

会社契約時の書類有効期限の条件
ピーエムジー印鑑証明書・商業登記簿謄本直近1週間以内に発行されたもの
ビートレーディング(対面)履歴事項全部証明書・印鑑証明書(会社と代表者)・実印いずれも1か月以内
アクセルファクター会社実印または個人実印・印鑑証明書契約日から3か月以内
ベストファクター納税証明書・印鑑証明書・登記簿謄本記載なし
トップ・マネジメント(対面)法人印鑑証明・会社実印記載なし
トップ・マネジメント(オンライン)実印は不要(電子サイン)―
ビートレーディング(オンライン)原則なし―
レゾナス不要―
各社サイトの記載を転載(2026年9月23日確認)。
!専門目線ポイント!

有効期限の条件は1週間から3か月まで、会社によって12倍以上の開きがあります。これは書類の重さではなく段取りの問題です。1週間以内という条件がある場合、契約日が数日ずれただけで取り直しになります。先に証明書を取ってから申し込むのではなく、契約日が確定してから役所へ行くほうが確実です。オンライン契約に対応している会社を選べば、この工程自体がなくなります。

11社の必要書類を同じ項目で並べる

審査に必要な書類と、入出金明細の条件、決算書の扱いで並べます。

会社審査の書類入出金明細決算書
アクセルファクター請求書/通帳/身分証3か月利用金額により提出
日本中小企業金融サポート機構入出金履歴/売掛金に関する書類直近3か月記載なし
QuQuMo本人確認書類/入出金明細/請求書全口座・直近3か月個人事業主は確定申告書一式
PAYTODAY本人確認書類/請求書/入出金明細/決算書全口座・6か月以上*必須ではない
ビートレーディング売掛金に関する書類/入出金明細直近2か月不要
トップ・マネジメント本人確認書類/成因資料/取引が確認できる資料オンラインは直近7か月審査により必要
ベストファクター本人確認書類/通帳/請求書・見積書・基本契約書記載なし比較表に記載あり
レゾナス請求書/入出金明細/本人確認書類/売掛先との契約書類/売掛先情報直近3か月不要と明記
ペイトナー請求書/入出金明細/本人確認書類(初回のみ)直近3か月記載なし
GMO BtoB早払い決算書2期分+試算表/取引基本契約書等/証憑類通帳履歴1か月分等2期分が必要
各社サイトの記載を転載(2026年9月23日確認)。labol(ラボル)は今回の取得対象から外しています。

書類が少ない会社を選ぶときの見落としポイント

「2点のみ」と案内されていても、申込の全工程で出す書類が2点とは限りません。ビートレーディングのオンラインポータルは、審査の書類とは別に会員登録の段階で本人確認書類の提出があります。

“登録後、会員情報の設定の際に代表者様を確認できる本人確認書類のご提出をお願いしております。
— ビートレーディング ポータルのご利用の流れ(2026年9月23日確認)

日本中小企業金融サポート機構のFACTOR⁺Uも、「※ユーザー情報設定の際、代表者様の身分証の提出が必要です。」という注記が申込のSTEP1にあります。どちらも審査書類は2点、登録書類が別に1点という構造です。

注文書ファクタリングは書類が変わる

同じ会社でも、扱う債権が請求書ではなく注文書になると条件が変わります。ビートレーディングの注文書ファクタリングは、必要書類が注文書(発注書)と入出金明細の2点である点は同じですが、入出金明細の期間が直近3か月になります(通常は直近2か月)。

GMO BtoB早払いの注文書買取、トップ・マネジメントの見積書・受注書・発注書ファクタリングも、請求書買取とは条件が分かれています。詳しくは注文書ファクタリングにまとめています。

書類をそろえる順番

  1. 売却したい請求書を決める(金額・支払期日・売掛先)
  2. その請求書の入金先になっている口座を特定する
  3. 候補の会社が求める期間ぶんの明細を、その口座からダウンロードする
  4. 本人確認書類が、その会社の案内に載っている種類かを確認する
  5. 個人事業主なら開業届・確定申告書の要否を確認する
  6. 審査が通ってから、契約書類(印鑑証明書など)を取りに行く
⚠ 注意
入出金明細は、画像が不鮮明だったり一部を隠した状態だと審査が進みません。ペイトナーは「『誰から』『いつ』入金があったのか確認できること」「画像が不鮮明だったりマスク処理がされている場合、審査ができません」と案内しています。紙の通帳の場合は表紙と1ページ目を含めるよう求める会社もあります。

ファクタリングの必要書類に関する関連記事

ファクタリングの必要書類でよくある質問

ファクタリングに最低限必要な書類は何ですか?

請求書など売掛金が確認できる書類と、口座の入出金明細の2種類です。多くの会社ではこれに代表者・事業主の本人確認書類が1点加わります。

通帳は何か月分必要ですか?

会社によって異なります。ビートレーディングは直近2か月、アクセルファクター・レゾナス・ペイトナー・QuQuMo・日本中小企業金融サポート機構は直近3か月、PAYTODAYは6か月分以上、トップ・マネジメントのオンライン申込は直近7か月です。

すべての口座の明細を出す必要がありますか?

PAYTODAYとQuQuMoは保有する全口座の明細を求めています。ビートレーディングは売掛先からの入金がある口座が基本で、別口座は補足書類の扱いです。レゾナスはメイン口座と売掛先からの入金口座を優先としています。

決算書がなくてもファクタリングは使えますか?

レゾナスは決算書・確定申告書の提出を一切求めないと明記しています。ビートレーディングも決算書は不要としています。一方、GMO BtoB早払いは利用審査に決算書2期分と試算表が必要です。

本人確認書類は保険証でも大丈夫ですか?

アクセルファクターは顔写真付きの身分証がない場合、保険証に公共料金の領収書等を加えた2点で対応するとしています。ペイトナーは運転免許証とマイナンバーカードの2種類を案内しています。会社ごとに使える証明書の範囲が違うので、申込前に案内ページを確認してください。

契約のときに印鑑証明書はいつ取ればよいですか?

有効期限の条件を確認してから取るのが確実です。ピーエムジーは直近1週間以内、ビートレーディングの対面契約は1か月以内、アクセルファクターは契約日から3か月以内としています。オンライン契約に対応している会社では、そもそも不要になる場合があります。

個人事業主は追加の書類が必要ですか?

QuQuMoは開業届または確定申告書一式に加えて健康保険証、トップ・マネジメントは開業届と確定申告書、アクセルファクターは所得税の確定申告書を案内しています。レゾナスは法人と同じ計5点で、個人事業主向けの追加はありません。

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