ファクタリングの乗り換えは可能?他社利用中の申込条件を比較

「ファクタリング 乗り換え」で検索する方の多くは、いま使っている会社の手数料や入金スピードに引っかかりがあり、別の会社に移れるのか、移ったら条件はよくなるのかを知りたい状態です。「他社利用中でも申し込めるのか」「審査に落ちた直後でも別の会社に出していいのか」という不安もセットになっています。
この記事では、当サイト掲載の各社が自社のFAQやサービスページに書いている条件だけを使って、乗り換えと2回目以降の利用で何が変わるのかを整理します。相場の推測や他媒体の数字は使いません。
- ▸他社を利用中でも申し込みは可能。6社がFAQやサービスページで明示しています
- ▸ただし同じ請求書を2社に売ることはできません(二重譲渡)。動かせるのは次の請求書です
- ▸2回目以降に確実に軽くなるのは本人確認書類と手続きの手数。請求書と口座明細は毎回必要です
- ▸手数料が下がるかは会社によって書き方が違います。一律料率の会社は回数を重ねても同率です
| 他社を利用中の申込 | アクセルファクター・ベストファクター・レゾナス・PAYTODAY・日本中小企業金融サポート機構・トップ・マネジメントが可と明示 |
|---|---|
| 同一債権の重複売却 | 不可(二重譲渡にあたる) |
| 2回目以降の本人確認 | レゾナス・ペイトナーは原則不要/GMO BtoB早払いは2回目以降の利用審査が不要 |
| 2回目以降の必要書類 | ビートレーディングは「少なくなる場合も」/レゾナスは請求書と口座明細が毎回必要 |
| 2回目以降の手数料 | ペイトナーは回数にかかわらず一律10%/トップ・マネジメントの電ふぁくは継続で下がると記載 |
| 利用可能枠の拡大 | ペイトナーは最大300万円まで/レゾナスは2回目から初回の1.2〜2倍程度 |
| 継続利用のポイント | ビートレーディング(初回2%・2回目以降1%)/FACTOR⁺U(付与率は記載なし) |
| 他社で否決された債権 | レゾナスはセカンドオピニオンとして審査対応と記載 |
ファクタリングの乗り換えとは?
ファクタリングの乗り換えとは、これまで使っていたファクタリング会社とは別の会社に、次の請求書を持ち込むことを指します。融資の借り換えのように、既存の契約を新しい契約で置き換えるわけではありません。ファクタリングは請求書1枚ごとの売買なので、乗り換えの対象になるのは「まだ売っていない請求書」だけです。
そのため「今の会社の手数料が高いから、いま進行中の取引を移したい」という使い方はできません。動かせるのは次の1枚からです。ここを取り違えると、後述する二重譲渡の問題に直結します。

他社を利用中でもファクタリングに申し込めるか
各社のFAQを横断すると、他社を利用中でも申し込めると明示している会社が6社ありました。表現はそれぞれ違いますが、方向は一致しています。
“はい、可能です。ご状況に応じて、乗り換え・買取の一本化のご提案をさせていただきます。
“以下のケースであれば、ご利用いただけます。・異なる売掛先の売掛金を用意できる場合・同じ売掛先の別の売掛金を用意できる場合
レゾナスはさらに踏み込んで、「既に他社様のサービスをご利用中の場合でも、弊社へ売却される売掛債権(請求書)が別のものであれば、並行してご利用いただくことが可能です」と書いています。つまり乗り換えだけでなく、並行利用も想定されているということです。
同じ請求書を2社に売ることはできない(二重譲渡)
申込が可能な一方で、すべての会社が同じ線を引いています。一度売却した請求書を、別の会社にもう一度売ることはできません。これは二重譲渡にあたります。
“はい、ご利用いただけます。ただし、二重譲渡に該当するため、同一売掛債権を複数社に売却することはできません。
PAYTODAYも「他社に譲渡された売掛債権でなければ申込可能です」と、同じ趣旨を条件の形で書いています。レゾナスは「法令違反となりますので固くお断りいたします」とし、申込内容の確認のために現在の利用状況を電話でヒアリングする場合があるとしています。
- ✓まだどこにも売っていない請求書を用意する
- ✓売掛先が違う請求書、または同じ売掛先の別の請求書を選ぶ
- ✓現在の利用状況を聞かれたら、そのまま伝える
- ✕すでに他社へ売却済みの請求書を、もう一度別の会社に出す
- ✕同じ請求書を複数社に同時に見積り依頼して、そのまま両方と契約する
各社が「乗り換え」と呼んでいるのは、債権の乗り換えではなく取引相手の乗り換えです。同じ請求書は動かせないので、実際に比較できるのは「次に発行する請求書をどこに出すか」だけになります。
ということは、乗り換えを検討するタイミングはいま手元にある請求書を売る直前ではなく、次の請求書が出る前です。先に見積りを取って比べておけば、資金が必要になった時点で選ぶだけで済みます。
他社の審査に落ちた後に別の会社へ申し込めるか
ファクタリング会社どうしで審査結果を共有する仕組みはありません。ファクタリングは貸付ではないため、信用情報機関への登録・照会の対象にもなりません。そのため他社で否決された後に、別の会社へ申し込むこと自体は妨げられません。
“特に、他社様で否決となった債権についても、セカンドオピニオンとして審査対応を行っております。
トップ・マネジメントも「他社の審査に落ちてしまった方でも、弊社でご契約となるケースは少なくありません」と書いています。審査の基準は会社ごとに違うので、1社の結果で全体を決めつける必要はありません。審査の基準そのものはファクタリングの審査は甘い?で整理しています。
乗り換えで手数料は下がるのか
ここは会社によって書き方が大きく分かれます。一律料率の会社は、回数を重ねても料率が動きません。
“利用回数に関わらず、サービス手数料は一律10%をいただいております。
反対に、継続で下がると書いているのがトップ・マネジメントの2.5社間サービス「電ふぁく」です。「電ふぁくは使い続ける毎に与信スコアがアップする事により、ファクタリング手数料が安くなります」とサービスページに書かれています。ビートレーディングは法人向けページで「初回に比べて必要書類が少なくなる場合や、手数料を抑えてご利用いただける場合もございます」という書き方をしています。
| 会社 | 2回目以降の手数料の書き方 | 根拠ページ |
|---|---|---|
| ペイトナー | 利用回数にかかわらず一律10% | 料金ページ |
| ビートレーディング | 手数料を抑えて利用できる場合もある | 法人向けページ |
| トップ・マネジメント(電ふぁく) | 使い続けるほど手数料が安くなる | サービスページ |
| レゾナス | 料率は請求書ごとに審査して決定 | よくあるご質問 |
手数料が下がるかどうかは、料率の決まり方を見ると読めます。レゾナスのように売掛先の属性と支払サイトと金額で料率が決まる仕組みの会社では、利用回数は料率表に入っていません。下げたければ動かすのは回数ではなく、売掛先と支払サイトです。一方で一律料率の会社は、そもそも動かせる変数がありません。「継続で安くなる」と書いている会社かどうかを先に見ると、交渉の余地があるかが分かります。
主要ファクタリング比較
| 会社 | 手数料 | 最短入金 | 対象 | 必要書類 | |
|---|---|---|---|---|---|
| アクセルファクター | 2社間1.0%〜/3社間0.5%〜 | 最短2時間 | 法人・個人事業主 | 3点 | 公式 |
| 日本中小企業金融サポート機構 | 1.5%〜 | 最短3時間 | 法人・個人事業主 | 2点 | 公式 |
| QuQuMo(ククモ) | 1%〜(上限非公表) | 最速2時間 | 法人・個人事業主 | 2点 | 公式 |
| PAYTODAY | 1〜9.5% | 最短30分 | 法人・個人事業主 | 4点 | 公式 |
| labol(ラボル) | 一律10% | 最短30分 | フリーランス・個人事業主 | 3点 | 公式 |
| ペイトナーファクタリング | 一律10%+振込手数料330円 | 最短即日 | 個人事業主・法人 | 3点 | 公式 |
PR/表内の「公式」は提携リンクです。クリックしても利用条件は変わりません。掲載順と評価の決め方は掲載基準・評価方法で公開しています。
2回目以降に必要書類は減るのか
軽くなるのは主に本人確認まわりです。ペイトナーは必要書類の案内に「(初回ご利用時のみ)顔写真付き身分証」と書いており、2回目以降は請求書と口座入出金明細で足ります。GMO BtoB早払いの提携LPには「※2回目以降の買取時は証憑類の提出のみ。」という注記があります。
一方で、レゾナスは2回目以降も口座明細が要ることをはっきり書いています。
“誠に恐れ入りますが、2回目以降のお申し込み時にも「請求書」と合わせて「直近の事業用口座明細(通帳等)」のご提出をお願いしております。ファクタリングはお借入れとは異なり、お申し込みいただく売掛債権(請求書)ごとに審査を行う必要がございます。

レゾナスの説明は、ファクタリングの仕組みそのものの説明にもなっています。与信が付いているのは会社ではなく請求書1枚ごとなので、何回使っても「その請求書が回収できるか」を見る工程は消えません。だから減るのは本人確認のような申込者の確認にあたる書類で、請求書と入出金明細という債権の確認にあたる書類は残ります。必要書類の全体像はファクタリングの必要書類で比較しています。
2回目以降は入金までの時間が短くなるか
手続きの重複が減るぶん、短くなると書いている会社があります。レゾナスは「初回のような情報登録や本人確認の手続きが完了している分、確認事項が少なくなってお振込みまでのスピードが早くなります」としています。
GMO BtoB早払いは、初回が2段階になる構造をサービスページのFAQで説明しています。「利用審査が完了している売主は、最短2営業日後にご入金いたします。利用審査が完了していない方はまずお申し込みをお願いいたします。利用審査の結果は最短2営業日後に回答いたします」。提携LP側にはさらに踏み込んで「ご利用2回目以降は、利用審査が不要です。」と書かれています。
GMO BtoB早払いの「最短2営業日」は、利用審査が終わっている人を前提にした数字です。初回は利用審査と買取審査の2段階なので、実際に2営業日で回り始めるのは2回目からになります。同じ「最短◯営業日」でも、初回に効く数字か2回目以降に効く数字かで、資金計画への使い方が変わります。
買取可能枠は回数を重ねると増えるか
枠の拡大を明記しているのは2社です。ペイトナーは「取引実績に応じて、ご利用可能枠が最大300万円まで拡大されます」とご利用ガイドに書いています。
“利用可能枠が拡大されるタイミングの目安としては、最短で「2回目のお申し込み時」からです。(中略)明確な金額は一概には言えませんが、初回の1.2倍〜2倍程度に拡大されるケースが一般的です。
PAYTODAYのトップページにある査定ツールは、「PAYTODAYの利用回数」と「売掛先様とのお取引」の2項目をリピーター側にすると、表示される通過率が3ポイントずつ上がる作りになっています。ただしこれはページ内の計算式であって実績値ではないため、表示される数字は目安として読み、条件は見積りで確かめるのが安全です。
継続利用でポイントが貯まる2社
継続利用の特典としてポイント制度を持っているのは、ビートレーディングのポータルと、日本中小企業金融サポート機構のAIファクタリング「FACTOR⁺U」の2つです。設計はほぼ同じで、違うのは付与率の扱いです。
| 項目 | ビートレーディング(ポータル) | FACTOR⁺U |
|---|---|---|
| 付与のタイミング | 振込完了日から3日後 | 振込完了日から3日後を目安 |
| 付与率 | 初回2%/2回目以降1% | 記載なし |
| 換算 | 1ポイント=1円 | 1ポイント=1円 |
| 利用上限 | 1回の取引につき買取額の5%まで | 1回の取引につき買取金額の5%まで |
| 失効 | 最終取引日から90日 | 最終取引日から90日 |
この2つの制度は、付与率(2%・1%)より利用上限(5%)のほうが大きい設計です。つまり貯めたポイントは基本的に使い切れるようになっていて、取りこぼしが出るとしたら失効のほうです。90日空くと全部消えるので、ポイントを勘定に入れるなら、次の利用予定が3か月以内にあるかどうかで判断することになります。
乗り換え・継続利用の条件を主要6社で並べる
ここまでの内容を、他社利用中の申込・2回目以降の書類・2回目以降の手数料の3点で並べます。空欄を推測で埋めず、各社サイトに書かれている条件だけを入れています。
| 会社 | 他社利用中の申込 | 2回目以降の書類 | 2回目以降の手数料 |
|---|---|---|---|
| アクセルファクター | 可(乗り換え・一本化の提案あり) | 記載なし | 記載なし |
| ベストファクター | 可(同一債権は不可) | 記載なし | 記載なし |
| レゾナス | 可(並行利用も可) | 請求書+口座明細は毎回/本人確認は原則不要 | 請求書ごとに審査して決定 |
| ペイトナー | 記載なし | 本人確認は初回のみ | 一律10%(回数不問) |
| ビートレーディング | 記載なし | 少なくなる場合もある | 抑えて利用できる場合もある |
| GMO BtoB早払い | 記載なし | 2回目以降は証憑類のみ | 記載なし |
乗り換えが向いている場合と、急がなくてよい場合
乗り換えは手間がかかります。新しい会社では初回扱いになるため、本人確認書類や口座明細をそろえ直すところからやり直しです。次の3つに当てはまるなら動く価値があります。
- ✓売掛先が上場企業や官公庁で、支払サイトが短い請求書がある(料率表を持つ会社で条件が効く)
- ✓毎月コンスタントに使っていて、ポイントや枠の拡大が積み上がる
- ✓今の会社が一律料率で、金額が大きくなってきた
反対に、少額を単発で使っているだけなら、乗り換えの手間に見合わないことが多いです。一律10%の会社は少額だと分かりやすく、金額が小さいうちは料率表のある会社に移しても差が出にくいためです。少額での比較はファクタリングの少額・手数料が安い会社、料率の考え方はファクタリング手数料の相場にまとめています。
乗り換えるときの手順
- 次に発行する請求書の売掛先・金額・支払期日を確認する
- その条件で、移り先の候補2〜3社に見積りを依頼する
- 手数料だけでなく、入金までの時間と必要書類の重さを並べて比べる
- 今の会社との進行中の取引は最後まで完了させる(送金義務が残っている場合は特に)
- 新しい会社で初回の申込を行い、本人確認と口座明細を提出する
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ファクタリングの乗り換えでよくある質問
他社のファクタリングを利用中でも申し込めますか?
申し込めます。アクセルファクター・ベストファクター・レゾナス・PAYTODAY・日本中小企業金融サポート機構・トップ・マネジメントの6社が、他社利用中でも申込可能である旨をサイト上で示しています。条件は共通して「まだ売却していない別の請求書であること」です。
同じ請求書を2社に売ることはできますか?
できません。二重譲渡にあたります。ベストファクターは「同一売掛債権を複数社に売却することはできません」、レゾナスは「法令違反となりますので固くお断りいたします」と書いています。
他社の審査に落ちた直後でも申し込めますか?
申し込めます。ファクタリング会社の間で審査結果を共有する仕組みはなく、信用情報機関への登録対象にもなりません。レゾナスは他社で否決された債権のセカンドオピニオン審査に対応すると書いています。
乗り換えると手数料は下がりますか?
会社によります。ペイトナーは利用回数にかかわらず一律10%です。トップ・マネジメントの電ふぁくは継続利用で手数料が安くなるとしており、ビートレーディングは「手数料を抑えてご利用いただける場合もございます」という書き方をしています。料率表を持つ会社では、回数よりも売掛先の属性と支払サイトのほうが料率を動かします。
2回目以降は請求書だけで申し込めますか?
レゾナスは2回目以降も請求書と直近の事業用口座明細の提出を求めています。ペイトナーは本人確認書類が初回のみで、2回目以降は請求書と口座入出金明細です。GMO BtoB早払いの提携LPには、2回目以降は証憑類の提出のみという注記があります。
乗り換えの前に今の会社へ連絡は必要ですか?
新しい会社に申し込むこと自体に、今の会社への連絡は必要ありません。ただし2社間契約では、売掛先から入金を受け取ってファクタリング会社に送金する義務が残ります。進行中の取引は最後まで完了させてください。
ポイント制度はどこで使えますか?
ビートレーディングのポータルと、日本中小企業金融サポート機構のFACTOR⁺Uにあります。どちらも1ポイント=1円で次回の買取代金に充当でき、利用上限は1回の取引につき買取額の5%、最終取引日から90日で失効します。
このページの数値と引用は、すべて掲載各社の公式サイトの記載を直接確認したものです。他媒体の数字の転載や、当サイトの推測は使っていません。公式に記載がない項目は「記載なし」と書いています。(確認日:2026年9月23日/公式サイトの記載は予告なく変更されることがあります)



